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三花「真鍋さん……?」 和「そ、あなたの真鍋さんです」 軽口を叩きながらも和の表情は険しい。 帯刀していた『桜花』に手をかけてそのまま抜刀、腕をしならせる。 和「これ以上の喧嘩は私が出張るわ」 殺戮の光が刃に宿り、闇夜を照らした。 三花「…………」 和「ん、取り敢えず今はそうやって大人しくしててね」 口をもごもごさせながらも押し黙る三花を余所に、和は折れた木にもたれた純に問い掛ける。 和「この状況に至った理由を説明して」 純「え、なんかそこの方がギラギラしてたから取り押さえようとしたらこうなりました……」 和「え」 純「え?」 和「つまり佐伯さんは何もしてないって事……?」 純「え……。いや、その……」 和は引きつった表情を浮かべ、三花に向けた刀を下ろした。 純は身の危険を察知して、直ぐに逃げ出せるように立ち上がる。 純「まぁ……。そうとも取れます、かね。あははは……」 純が摺り足でその場から離れようとするのを、和は見逃さなかった。 和「っ! 待ちなさい!」 純「やば──っ!?」 純を逃がすまいと和は飛び出した。 逃げられない事を悟った純は固く目を閉ざすが……。 純「え?」 その刹那、鳴り響く甲高い金属音は純を困惑させた。 うっすらと目を開くと、眼前で三花の拳と和の刀が鍔競り合っていた。 三花「私を無視しないでよ……」 瞳を爛々と輝かせ、三花は乱暴な動作で蹴りを放つ。 和「っ!?」 躱す事は不可能だと察した和は咄嗟に身を屈め、左手と刀の柄を使ってその蹴りを受けた。 和(重い──っ!) 人間のそれとは比べ物にならない桁外れの威力。 たとえ象に踏み付けられたとしてもこんな衝撃は起こるだろうか。いや、断じて起こらない。 純「やっぱり私は正し──」 和「黙ってなさい!」 和は即座に気持ちを闘いに切り替える。 膨大な闘気の奔流が木々をざわめかせた。 三花「黄色……? 凄く濃い……」 うわ言のような三花の呟きに和は機敏に反応した。 和「……見えるの?」 常人では視覚する事すらままならない闘気。 その存在を認識し、己の力として操る事が出来るのは『絶対の彼方』を越えた達人だけだ。 和(探りを入れてみようかしら) 闘気を感じられない敵から闘気を仄めかす発言が零れるという地雷原のように曖昧模糊としたこのシチュエーション。 和は警戒こそすれど、その状況に臆することなく踏み込んでいった。 三花「うわっ、凄い!!」 無邪気な反応を示し、迎え撃つのは三花。 闘気を纏った光刃と鋭い貫手が衝突する。 平沢 憂すら貫いた光刃が闘気も扱えない少女の生身の拳と均衡を保っていた。 和「…………」 内心驚愕していた和だが、それを面に出す事はない。 光刃は拡散し、辺りの地面を爆散させる。 三花「え?」 拍子抜けした三花の声に少し遅れて、大地が光り輝いた。 純と三花にはその光の正体は分からない。 だが戦士としての直感が警鐘を鳴らす。この場に居てはならないと。 純「──やばいやばいやばいっ!!」 先の戦いにおけるダメージが若干残っていたが、生存本能が純の身体をつき動かす。 純「もう帰りたいよーっ!!」 純の背後で爆風が巻き起こり、砂塵が舞う。 和の闘気の色は黄色。つまり大地を司る力だ 本来その能力は地脈に流れる僅かなエネルギーを集め、己の力として還元する能力なのだが、和クラスの使い手となるとその力は様々な多様性を見せる。 地脈のエネルギーを物体に纏わせて破壊力を高め、或いは自分自身に纏って鋼の如き防御力を得る。 先程の大地の爆散は地脈のエネルギーを転換する事なくそのまま暴走させ、破壊に転じさせる技なのだ。 和「これでまだ動けるなら大したものよね」 大地の奔流に成す術なく飲み込まれた三花。 だが彼女の野獣のように狡猾な生存本能がここで散る筈がない。和はそう確信していた。 和は刀を大きく薙ぎ、真横に構えて目を閉じた。 奔流していた闘気が桜の元に集い、光の剣が形成される。 直径百メートル、最高レベルにまで錬磨されたその力を。 和「出てきなさい!」 足を軸にして一回転に振るった。 木々は済し崩しに倒れてゆき、刃の軌道を追うように地脈エネルギーが暴発する。 純「あわわ……。目がイッちゃってるよあの人……」 倒壊する木々の隙間を縫って安全地帯に逃げる純。 ふと後ろを振り向くと据わった目をした和がいた。 純「っ!?」 和の頭上に現れた影を見て純は驚愕する。 『獣王』が、佐伯 三花が傷一つ負わずに和に食いかかっているではないか。 和「そう来てくれるわけね」 自分の技が全く効いていない事には驚いたが、和はここで自分の勝利を確信した。 刀に纏わせた闘気を解除し、それを頭上に投げる。 三花「っ──!?」 三花は和のこの行動を予想していなかった。 剣術使いにとって刀とは己の命を預ける言わば自分の映し身のようなもの。 それを躊躇無く敵に投げ付ける剣術使いなど、三花が今まで闘ってきた中には一人も居なかった。 刀は刀身を逸すことなく切っ先を向けて自分の胸を狙ってきている。 躱す? 無理だ。空中で、しかも攻撃に転じた姿勢はそう簡単に覆せるものではない。 ならば残された道は一つ。 三花「うぐっ……!」 三花は鈍色に輝く刀身を掴む。 掌の肉を裂いても刀の勢いは収まらない。 切っ先が胸に届く寸前に、三花は身を捩らせる。 肩口にざっくりと食い込む事で、『桜花』は動きを止めた。 三花「いっ……たいなぁ……っ!」 丸腰の和の前に降り立ち、ぎらついた瞳で睨み付ける。 そして攻撃手段を失った和の首筋目掛けて爪を突きたてようとした。だが……。 三花「かは──っ!?」 鳩尾に鈍い衝撃、三花がそれが和の蹴り上げによるものだと気付いたのは、和の拳が自分の頬に捩じ込まれてからだった。 三花は身体が後ろに飛ぼうとしているのを察知するが、行動を起こせない。 肩口に刺さった刀に手をかけられている事に気付いていても、何も出来ないのだ。 和「あなたの敗因はただ一つ。シンプルな答えよ」 躊躇無く、三花の肩から刀を引き抜く。 夥しい量の鮮血が噴き出した。 和「あなたは、痛いほどに弱過ぎた。私を相手にするにはね」 自然と和から離れてゆく自分の身体。 舞い散る鮮血の向こうで眼鏡をくいっと上げてほくそ笑む和の顔が、三花には悪魔のように思えた。 純「そこは『テメーは私を怒らせた』でしょーに……」 安全地帯で軽口を叩く純。 だが彼女も、真鍋 和という完成された戦士の脅威に身を震わせていた。 刀についた血を払いつつも、和は警戒の糸を切らさない。 佐伯 三花、彼女が『獣王』と呼ばれる所以を少なからず把握しているからだ。 三花「うぅ……」 呻き、肩を押さえながらも三花は立ち上がる。 表情は眉間から吹き出た血に覆われてよく見えない。 和「そろそろ降参したら? いつだって獣は人に虐げられるものなんだから」 帝王の私には敵わない、そう付け加えると和は姿を消した。 その直後に三花の眼前に現れ、腰に差した鞘で喉を突いた。 和「ごめんね、ちょっと痛いかも」 そして三花の頭を躊躇無く踏み付ける。 三花の頭を中心に大地はひび割れ、そして。 三花「~~っ!?」 大地は輝き始めた。 痛いどころではない。下手をすれば首から上が木っ端微塵に吹き飛んでしまうかもしれない。 忍び寄る死の恐怖が三花を焦躁に駆らせた。 和「カウントしてあげるから歯を食いしばりなさい。さーん」 今の三花にはその配慮が嫌がらせにしか思えなかった。 和「にー」 出鱈目に身体を動かすが頭部はがっちりと固定されて動けない。それどころか更に地面にめり込んでいるような気がした。 和「いーち」 大地が一層強く光り輝く。 もう無理だ。いくら身体を動かしたところでこの場から逃れる事は不可能なのだろう。 そうして三花は考えるのを止めた。 和「ぜーろ」 声の抑揚は全く変わらない。 ただ作業のように三花の頭部を踏み付ける足に力を込めた。 土砂が巻き起こり、砂塵が吹き荒れる。 大地はそこにある全てのものを蹂躙し、食らい尽くした。 和「……何でいつも一筋縄ではいかないのかしら」 強者故の驕り。 確かに無かったとは言えない。 だがあまりにもタイミングが良過ぎるのではないか、と和は苦笑した。 舞い上がった粉塵が一陣の風に吹かれ、辺りは晴れた。 そこには佐伯 三花を含め、三人の少女がいた。 「手ぇ煩わせちゃったみたいだね。ごめんなさい」 「こっちの不手際……かな? まぁ無事でなにより」 褐色の肌の少女が和に対して舌をぺろりと出して頭を下げた。 それに続いて色白の冷たい雰囲気を醸し出す少女が僅かに頭を下げる。 和「巻上さんに、砂原さん……」 巻上 キミ子と砂原 よしみ。桜高生徒序列では五十位に入っているかいないか、そんな微妙な位置付けにいるこの二人がこの場に介入している事に、和は不信感を覚えていた。 和「理解に苦しむわ。悪いけどこの状況について説明してくれる?」 和は極太の鋼鉄製の鎖でがんじがらめにされ、二人に拘束されている三花を一瞥してから上を見た。 和「立花さん」 和の視線の先には衝撃で倒れかけた大きな木。 そしてその頂点で威風堂々と佇む姫子が居た。 姫子「……いつから気付いてた?」 和「その子が私の頭上を突いた時よ。敢えてカウントしたのはあなたの出方を見る為」 溜め息が出るほどに美しく佇む姫子を見据え、和はそっと頭を掻いた。 和「まぁ、そこの二人はノーマークだったんだけどね」 肩から血を流しながらうなだれる三花。 だが二人は容赦無く鎖を持つ手に力を込めている。 姫子「……それにしても大したものだね。私に牽制しながら『獣王』をこんな僅かな時間で屈服させるなんて」 さっと髪の毛を払って、姫子は木から飛び降りた。 その拍子に木は遂に崩れ落ちる。 和「降りてこいとは言ってないわよ」 言い終えるよりも速く、和は『桜花』を姫子に向けて飛ばしていた。 『桜花』は鈍色の輝きを放ちながら姫子目掛けて直進してゆく。 姫子「危ないなぁ……」 姫子はそれをぎりぎりまで引きつけて躱した。 和はそれを確認してにやりと笑う。 純「人使い荒いなぁ、もう!」 丁度姫子の後ろで純が身構えていた。 器用に刀の柄を掴み、大きく跳躍する。 純「九頭龍閃!!」 九つの閃きが姫子を襲う。 刹那に打ち込まれたその斬撃の一つ一つには赤の闘気が練り込まれていた。 姫子「やばっ!?」 咄嗟に風を巻き起こし、刃の軌道を逸らそうとした姫子だがそれは逆効果となった。 赤の炎は風を飲み込み、爆発を巻き起こす。 だがそれに易々と飲み込まれる姫子ではない。 身体をブリッジの要領で大きく反り、そのまま地面に手を着いてそこを軸に足払いを放つ。 純「もらいいい──っ!!」 大きく体勢を崩しながらも純は歓喜した。 刹那に取った体勢は突きの構え。 刃には赤の闘気が溢れている。 純「超! ゴールデン中華斬舞!!」 爆炎を起こしながら放たれるは無数の突き。 不安定な体勢の姫子にそれを防ぐ術は無い。 姫子「──っ!」 意を決した姫子は斬撃の渦中に手を突っ込んだ。 姫子が掴んだ刃は掌を裂き、高熱で肉を焼く。 姫子「あつっ!」 一瞬だけ苦悶の表情を浮かべる姫子だが刀を掴む手を緩めたりはしなかった。 二人は同時に地面に倒れ、動きを止める。 純「あー……。ごめんなさい和先輩。無理です、勝てません」 姫子「……性格悪過ぎ」 純は手首を返し、和に『桜花』を投げ渡した。 その一連の動きを確認すると姫子はジト目で純を睨む。 和「そうかしら? 裏表の無い良い子だと思うけど」 姫子「本気でそう思ってるなら大したもんよね。あーエゲツないエゲツない」 姫子は地面に大の字に寝そべって、力無く手を振った。 闘う気など更々無いのだろう。ただ不貞腐れた顔で溜め息をついている。 姫子「黄色だった闘気が目を離した内に赤……。意味分かんないよ」 純「その気になれば青と緑もいけますけどね」 純は得意げな笑みを浮かべながら姫子の身体に手足を絡ませた。 純「かくほでーす」 姫子「…………」 姫子は抵抗する気力も無いのか、ただ呆れたように溜め息をついた。 しかし和はそれ以上に呆れていた。 厳かな雰囲気を良しとする和にとって、今の状況はシュールを通り越して理解不能だ。 姫子「私……。君の事嫌いだな」 純は姫子の呟きに耳を貸さず、無邪気な笑みを浮かべている。 純「やっぱりおいしいところは私のもの!」 純は歓喜の叫びをあげた。 和「じゃ、聞かせてもらおうかしら。どういう了見でこんな厳戒体制を張ってたの?」 姫子「だからギスギスした話じゃないんだって。私達は敵じゃないし、むしろ味方になりたいと思ってる」 姫子は身体を絡めてくる純を鬱陶しそうに払おうとする。 だがその上から更に纏わりついてくる純に苛立ちを覚えていた。 太股同士が触れ合う冷たい感触に、姫子は背筋を震わせた。 姫子「んっ……。もう……。離れてったら!」 純「どうしますー?」 姫子の意見には聞く耳持たず、純は和に問うた。 和「……離して良いわよ」 少しだけ考え込むような動作をして、和は大きく頷いた。 純「はーい」 軽い返事をして純は立ち上がった。 その拍子に姫子の首筋に一瞬だけ舌を這わせる。 姫子「ひゃっ!?」 舐められた部分を抑えて咄嗟に立ち上がる姫子。 その顔色はみるみるうちに高揚してゆき、紅葉のような赤みを帯びている。 姫子「……大っ嫌い!」 年下に弄ばれているというシチュエーションに、姫子は憤った。 純「ふっふーん。こりゃ嘘を吐いてる味ですよ、なーんてね」 目を細め、見た目に不釣り合いな艶めいた笑みを浮かべて純は言う。 純「私は好きですよ。丁度良い喧嘩相手になりそうだし」 姫子は恥ずかしさのあまり逃げ出したくなる衝動に駆られた。 ほんの一瞬だけ満更でもないと思ってしまった自分を切り刻みたくなる。 姫子「……馬鹿」 純が姫子の呟きに対して何か返そうとした時、大地が大きく揺れた。 和「話すの話さないの。どっちなの?」 眼鏡越しに据わった目で二人を見つめる和。 蚊帳の外に居る事に耐え切れなかったのだろうか、手持ち無沙汰に『桜花』を手首で振るっている。 純「あっはは、怒られてます──うわっ!?」 純は執拗に姫子に絡もうとした。 だが丁度二人の間の狭い隙間を縫うように光刃が叩き付けられる。 和「ど っ ち な の ?」 姫子は素直に戦慄した。 純はもう自分は喋らない方が良いかもしれないと悟った。 姫子「話します……」 姫子は両腕で肩を抱きながら答える。 その様子をキミ子とよしみは冷めた目で見据えていた。 キミ子「私、立花さんに協力するの止めようかな……」 よしみ「……同感」 三花を縛る鎖を持つ手が緩んだ。 その気になれば容易く脱出出来る筈なのだが、三花はそれをせずに周りに合わせて溜め息をつく。 三花「なにこの状況」 キミ子「お前が原因だ!」 三花「いてっ」 軽く小突かれた三花ははにかみながら舌を出した。 和につけられた肩の傷は既に塞がっている。 所変わって姫子がよく利用する喫茶店。 コーヒー豆の香ばしい匂いが室内に立ち込め、立ち寄る者に安堵感を与える。 和「疑似的に『絶対の彼方』を越えた人体。そしてそのプロトタイプってわけね」 店の隅で毛布にくるまり、カップに注がれたココアを啜る三花を眺めながら和は言う。 姫子「そう。あの子の身体は特別製だから、その身体の秘密さえ分かれば力の無い子でも『絶対の彼方』を越えられるかなと思って、ね?」 純「『獣王』ですか……。制御不能のキワモノって感じですけどね」 純はうさん臭そうな面持ちでコーラフロートのアイスを一口で頬張った。 姫子「でもやってみる価値はあるでしょ」 横目で純を睨みつつ、姫子はコーヒーに口をつけた。 エスプレッソの濃い香りが苛立ちをほんの少しだけ緩和させる。 和「確かに……。でも容易な事じゃないわよ?」 姫子「それも分かってる」 和は純粋に姫子の事を心配して言ったのだろうが、それも一蹴される。 和「解せないわね。そこまでして一般人に『絶対の彼方』を超えさせる事に固執するのは何故なの?」 姫子「全ての乱れを静めるためだよ」 意志が込められた強い言葉に和は思わず身を引いた。 それが立花 姫子の矜持なのだろう。 群雄割拠の桜ヶ丘高校のトップランカーに君臨しながらも、私闘を善しとしない穏やかで優しい性格。 彼女が纏う緑色の闘気が鋭利な刃ではなく、全てを包み込む穏やかな風であるのもそこから来ているのだろうか。 和「越権行為よ。それは生徒会の仕事であってあなたの仕事じゃない」 姫子「それじゃあ唯は止められないよ」 即答して、空になったコーヒーカップをテーブルにおく。 そして姫子は一際険しい顔つきで言った。 姫子「それに唯の妹さんも、このまま放置しておくには危険過ぎる」 和「……あの子はイレギュラーなのよ」 姫子「それじゃ駄目なんだよ!」 和「…………」 テーブルを強く叩く姫子。 彼女の真剣さを痛いほどに理解した和は何も言い返せなかった。 姫子「……ごめんね。でも自分じゃ太刀打ち出来ない力を諦めて放置するのは、ただの思考停止だと思うんだ」 姫子は一呼吸置いて言った。 姫子「イレギュラーがイレギュラーたる原因は、観測者の力量不足だよ。諦めなければきっとあの子達に届くから……」 後半は悲痛の叫びだった。 唯が居ない今の状況を作り出したのはあの日関与していた者全員、つまり自分と自分の友人達の力量不足。 責任感が強い姫子にとって、突き付けられた現実はあまりにも無情だった。 姫子「唯を取り戻す事、そしてその後の治安維持を私達に……協力させてほしいの」 元より姫子の声しか響かなかったこの空間が、更に水を打ったように静まり返った。 和「…………」 和はしばらく考え込むような動作をしていた。 唯と幼馴染みである自分。そして生徒会長である自分が心の内で責めぎあっている。 純「良いんじゃないですか?」 閉口しきっていた純がここで口を開いた。 純「イレギュラーがイレギュラーたる原因は観測者の力量不足。そこは全面的に同意ですよ。それにこのままだらだらやってるのも私らしくないし」 和「……でも」 純「それとも天下の『女帝』がビビってるんですか? 笑えない冗談ですね、それ」 内心苛立った和だがそこはぐっと堪えた。 和の心境を察したかのようにせせら笑う純は言葉を続ける。 純「勝ちの目は1パーセントくらいが丁度良いんですよ、それ以上は楽しくない。安全装置無しでジェットコースターに乗るくらいの気楽な気持ちでやりましょうよ」 和「……無謀過ぎるわよ」 とは言うものの、和の表情は穏やかなものだった。 それを見て姫子もそっと安堵の息をついた。 14
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VIPミニ四駆スレ的マシン解説 【基本データ】 ●全長158mm ●全幅98mm ●全高38mm ●Item No:18101 ●本体価格1,200円(税別) ●2022年6月25日(土)発売 【本体内容】 根津孝太氏がデザインしたオフロードバギーラジコン、スーパーアバンテの弟分。 VZシャーシを採用。シャーシ本体、AパーツはブラックのABS樹脂製。軸受けは?のPOM製。 ギヤ比は3.5 1。 足回りは小径ローハイト。イエローの12本スポークタイプホイールに、タイヤはブラック。 ボディのキャノピーとインボードサスペンション部分の窓は取り外し可能。 エレグリッターと同タイプのホイールだがボディランナーにホイールキャップパーツは付属していない。 【RCについて】 9年振りとなる完全新規設計シャーシに、樹脂パーツまで新金型設計で作られたタミヤTD4。プロトタイプの時点で運動性能は折り紙付きであり、ラジコン界隈にまさに彗星の如く現れた。 タミヤとしては新時代のバギーラジコンとして送り出したかったのだろう…これが後に物議を醸し出すことになる。 その理由は言わずもがな、ライキリのデザインを担当した根津孝太氏率いるznug design(ツナグデザイン)が設計したこのボディ。モチーフは「新時代のアバンテ」だそう。 未来のアバンテというコンセプトと、3箇所の小窓から覗くTD4のメカニカルパーツがアクセントとなったデザインだが、かつてのアバンテを知るものからは賛否両論。流線型ボディのまるでF1のようなアバンテから、一気に現実味を帯びたぶっといデザインにより好みが完璧にふたつに割れた。 また気合いを入れまくったのは分かるが、弊害として値段が¥34,980という有様。挙句、サスの下にバッテリを置いたり、妙な配線でミッドシップモーターを置いたりと結構とっちらかった作りに阿鼻叫喚。 次作のアスチュート2022もTD4の予定だったが、結局TD2にする等その評価が登場半年経った今でも賛否両論なRCである。 https //www.tamiya.com/japan/products/58696/index.html 【漫画、アニメでの活躍】 【VIP内での評価】 【公式ページ】 https //www.tamiya.com/japan/products/18101/index.html 【備考】 レッツ&ゴーに登場するスーパーアバンテと同名だが、関連性はない。 ブラックスペシャルも登場。
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VIPミニ四駆スレ的マシン解説 【基本データ】 ノーマル ●全長154mm ●全幅88mm ●Item No:18614 ●本体価格720円→本体価格900円(2015年8月改定) ●2006年6月24日(土)ごろ発売 完成車 ●全長154mm ●全幅88mm ●Item No:94592 ●本体価格980円 ●2007年3月24日(土)ごろ発売 【本体内容】 いまや伝説となった速さを見せ付けた、アバンテJr.がPROになって帰ってきた! シャーシはMS。N-01・ノーマルセンター・T-02の組み合わせ。ちなみに、N-01を採用した最後のマシンである。 ギヤ比は4:1。 モーター付き。 ホイールはゴールドの専用カラー。 ボディはアバンテJr.やアバンテ 2001 Jr.を思わせる深いメタリックブルー、従来のアバンテとは一線を画した直線的なデザインが特徴。 その他、公式大会物販限定などでメッキボディー(&メッキホイール)キットなどがある。 ちなみにブルーメッキボディはGUPでも発売された。 【漫画、アニメでの活躍】 無料誌少年アクセルの「吉祥寺フェニックス」や小学館学年別雑誌の「ミニ四レーサー カケル」で初期の主人公マシンとして活躍。「カケル」の方では2話で早々に破損した(荒い走りに耐えられなかった)為アバンテXに出番を譲った。 【VIP内での評価】 【公式ページ】 http //www.tamiya.com/japan/products/18614avante/index.htm http //www.tamiya.com/japan/products/94592avante/index.htm(完成車) http //mini4wd.jp/product/item/18614 http //mini4wd.jp/product/sp/avante 【備考】 GUPでポリカーボネイトボディがある。 透明なので、色が欲しいときは塗装が必要だが、その分透明感を生かしたクリヤー塗装などが可能。 また、ラメブルーの塗装を施したバージョンやスモークメッキの物もある。 アバンテ X (エックス)はこのマシンの色変え強化版。 また、後継マシンとしてアバンテ Mk.III アズール&ネロがある。 ラジコン版 もあるが、先に出たのはこっち。 デザインの変更点はフロントサスペンションとの兼ね合いのためフロントノーズが短縮され、フロントウイングがなくなっている程度。 エアロアバンテと比べるとミニ四駆版→ラジコン版の印象の変化は小さめである。まあ大径マシン同士だしね。 ボディは無色透明のポリカーボネイトボディなので、塗装を白など指定外のカラーで行えばアバンテX他各種ミニ四駆版Mk.Ⅱ風のカラバリの再現も(ステッカーは標準のもの以外付属しないのでベースカラーだけでは雰囲気だけだが)可能である。 マスキングを頑張れば完全再現もできる。あとはユーザーのやる気と根気次第。
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ボディブレード 曹丕の武器。通販(↓)で買える。 最新型ボディブレード MUSOU-EX ¥19,800(送料は含まれていません) TEL 0120-XXX-XXX
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ゴリアテ メモリ容量 2,232 耐久値 7,700 防御力 527 バレット防御 23 レーザー防御 885 飛行速度 4,260 飛行ブースト速度 7,160 ブーストSTM消費 163 ダウン耐性 151 STM回復性能 111 炎上耐性 114 帯電耐性 114 アシッド耐性 202 重量 359
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VIPミニ四駆スレ的マシン解説 【基本データ】 ●2015年3月下旬登場 ●Item No:92298(ブルー)、No:92299(クリヤーレッド)、No:92300(スモーク)、No:92301(ホワイト) 【本体内容】 (画像提供 ミニ四駆VIPスレ Mk.32 ≫911氏 。ありがとうございました!) ウイニングバードのアミューズメント景品仕様。 シャーシはVS。 ボディ・シャーシ・タイヤのカラーの組み合わせで4種類(ボディが4色、シャーシとAランナー・タイヤは2色)発売。 マットシルバーメッキのマンタレイ型ホイールにピンスパイクタイヤを装備。 シャーシとタイヤの色はボディに対応しており、ブルーとクリヤーレッドのボディには白シャーシと赤ギヤケースに赤タイヤ、スモークとホワイトのボディには蛍光オレンジシャーシと青ギヤケースに黒タイヤがセットされている。 ボディはABS製。黒タイヤはノーマル素材だが赤タイヤはハードタイプが採用されている。 ちなみにこのスパイクタイヤはMSホットショット等に使用されている大径仕様で、赤色はこのキットのブルー&クリアレッドVerのみに付属というレアパーツ。 ギヤ比は4.2 1を採用。 なお、ボディのランナーに付属するローラーは元のままなので、やっぱり1キットで合計8個のローラーが付属しているw 余談だがARシャーシに無改造である程度適合する。 正確には「ちょっと負荷はかかるけどボディキャッチで留められる」という感じ。 無改造だとARシャーシのバッテリーボックス前部ダクトに干渉してしまう。 【漫画、アニメでの活躍】 【VIP内での評価】 【公式ページ】 http //charatoru.skj.jp/item/692/ 【備考】 ウイニングバード 21stと言う名称は、各アミューズメント店への案内配布時の仮名称に近いものなので、ネオトライダガー ZMC改→ネオトライダガーZMC NEXTのように、正式発表に際して名前が変更される可能性がある。 ↓ 結局「ウイニングバード 21st」の名称で製品化された(英語表記だとWINNING BIRD 21ST CENTURY EDITION)。 旧キットと比べるとボディの金型が改修されており、VSシャーシに干渉せず搭載できるようになっている。 また旧キットではボディの裏がザラザラしていたのが21stではツルツルになっている。 金型を改修したくらいだから、後でプレミアム版が一般販売されることも期待できる・・・のだろうか?
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各所で繰り広げられていた激戦が終わりを迎えた時、彼女等は敵の牙城の最奥部まで辿り着いていた。 和「大丈夫?」 梓「はい、なんとか……」 強がってはいるものの梓の顔色は悪い。 後藤を屠った一撃はあくまで和の闘気を自身の身体に無理矢理接続して放っただけであり、それは彼女のキャパシティの限界を遥かに上回っていたのだ。 過ぎた力は身を滅ぼす。それはこの状況とて例外ではない。 和「…………」 この先の戦いに梓を連れてゆくべきか否か、和はここで苦渋の選択を強いられていた。 本人の意志を尊重するならばこのまま進めば良い。 だがそれが正しい選択とは思えなかったのだ。 梓「今更待ってろなんて言わないで下さいね?」 和の意図に気付いた梓は呆れたように言い放った。 梓「ここで退いたら私は一生自分を許せなくなると思います。だから……私にも唯先輩を救わせて下さい」 和「…………」 和は何も答えなかった。 その代わり静かに微笑む。そして改めて認識したのだった。 此所に集まった者全員の唯を想う気持ちを。 和「ホント……幸せ者よね、あの子は」 緩んだ頬を引き締めて目の前に映る扉を見据える。 何を模索するでもなく二人には分かっていた。 この先に唯が、そして自分達を阻む者が居る事を。 梓「いきます……っ!」 腰の部分に忍ばせた耐火パッドから球状の爆弾を取り出す。 そしてピンを引き抜き、扉に投げつけた。 和「何があっても敵の殲滅を優先する事、良いわね?」 和が言い終えると眩い光と共に轟音が鳴り響いた。 瓦礫片、鉄屑が飛散し、粉塵が巻き起こる。 濁った視界を駆け抜けた先には大木があった。 いちご「三十秒遅かったね。此所に来るのにためらうような事でもあった?」 やる気の無さげな冷たい声が響いた。 大木の元の部分には蔦や根が絡み合って出来た玉座。 そこに腰掛けているのは全ての元凶、若王子 いちごだった。 和「…………っ」 考える事など一つも無い。 先ずは目の前の敵を力で叩き潰すだけだ。 不安定に溢れ出る闘気を瞬時に凝縮、錬磨する。 鞘から抜いた刀の切っ先から光線状の刃が発現した。 いちご「…………」 対するいちごは特に変わったリアクションは見せていない。 蔦で出来た肘掛けに肘を置いて頬杖をつき、遊び飽きた玩具を見るような目で和の闘気を見つめていた。 いちご「何て言うか……芸が無いよね」 そっと溜め息を吐き、右手を目の前に翳す。 迎え撃つわけでもなく、彼女は振り下ろされた闘気の刃をまるで差し出された棒きれを掴むように受け止めた。 梓「唯先輩……っ!?」 和の背後で怯えたような声が響いた。 短く舌打ちすると和は即座に追撃を打ち切り、梓のフォローに回ろうとする。 その一瞬、いちごは薄く微笑んだ。 和「ぐっ──!?」 梓「い"っ……!?」 二人は纏めて見えない何かに横殴りに吹き飛ばされた。 巨人に槌で殴られたような鈍い痛みに襲われながら二人の身体は広い部屋の宙を舞う。 和「──っ!」 目まぐるしく動く視界の中で和はいちごの姿を捉えた。 彼女は未だ玉座に腰掛けたまま、人差し指を伸ばして右手首をくるくると回している。 いちご「墜ちて」 抵抗する時間など無い。 二人の身体は紡がれた言葉のまま床に叩き付けられる。 床の冷たさ、痛みを感じるよりも速く右に上に下に左に、見えない何かはその手の中で二人を弄んだ。 梓「なに……これ……」 梓は身体中の骨が熱を放っているような気がしていた。 この分だとあちらこちらの骨が砕けているのだろう。運が悪ければ内蔵も傷付いているかもしれない。 梓「唯……せんぱ……い」 いちごの頭上で大木に穿たれた唯を見て、梓は自分の力の無さを強く憎んだ。 死装束のような真っ白い衣を纏った彼女は安らかな顔をしている。 梓「何で……そんな顔するんですか……」 「何へこたれてんだよ、なーかのっ」 聞き馴染んだ声が頭上から聞こえて、梓は顔を上げた。 梓「律先輩……」 純に背負われた律が見ていて眩しくなるような笑顔を浮かべていた。 此所に来る途中で負傷した足には長めの銃が添え木代わりにくくり付けられており、見るからに痛々しい。 律「あんなになってても唯は唯だ。一緒にあいつを助けるんだろ? だったら諦めんなよ」 純「人におぶさっといて何言ってんですか。これじゃかっこよさも半分ですよ」 律「んなろーっ! 降ろしやがれっ!!」 律は純の髪の毛をぐいぐいと引っ張った。 反動で二人共倒れたのは言うまでもない。 いちご「…………」 敵を目の前にして小競り合いを始めた純と律にいちごは苛立ちを覚えた。 いちご「……もう良い?」 ぼそりと話し掛けるも当の二人は大声で喚き散らしているのでいちごの声は届かない。 せめて真っ当に戦わせてやろうと思っていたいちごだが、その僅かな情けを苛立ちが飲み込んでいった。 梓と和にしたように手を翳す。 そして不可視の槌を叩き付けようとしたその時、いちごの手首を白い手が掴んだ。 いちご「あの人達どうにかならない?」 紬「ふふっ、私ピンチをチャンスに変えるのが夢だったの~」 朗らかな笑顔を浮かべたまま紬は拳を握った。 どんな強固な鎧をも打ち抜く拳をいちごの顔面目掛けて振り抜く。 いちご「──っ!」 呻き声すら漏れなかった。 鼻の骨は砕け、広がる衝撃は頭蓋骨を粉々にするまでに至る。 眼球が飛び出し、骨の欠片は皮膚を突き破り、内部でペースト状になった脳が弾け飛んだ。 紬「私だって、怒る時は怒るもん!」 肉塊となったいちごの顔から拳を引き抜く。 様々な体液が混じった汁が糸を引いた。 律「あ?」 純「え?」 律と純が胴だけになったいちごを視界に映した時だった。 身体を動かす司令塔である脳が無いにもかかわらず、いちごの腕が動いたのだ。 紬「え──」 いちごの腕は紬の胴を切るように払われた。 大砲でも打ち込まれたかのような衝撃と共に紬は吹き飛ぶ。 いちご「……痛い」 いつからそうなっていたのかは誰にも解らない。 潰れた頭が元に戻っており、紬の拳の痕は辺りに飛び散った肉片しか無かった。 現状を目の当たりにした律と純はお互いの肩を掴む形で見つめ合う。 純「律先輩、『けいおん!』て漫画知ってますか?」 律「ああ、あの軽音部の女子高生がキャッキャウフフするほのぼの漫画だろ? 良いよなぁ、ああいう世界に住んでみたいよ」 純「はは、奇遇ですね。私もそう思います。じゃあ逆に聞きますけど絶対に行きたくない漫画やゲームの世界ってありますか?」 律「そうだな、デッドラとかバイオみたいなパニックホラーは好きだけどあんな世界には行きたくないな。あれはやっぱり画面の中だからこそ楽しめるもんだと思うよ」 純「ですよねー。私も零シリーズとかやりますけどあんなのが現実に居たら卒倒しちゃいますよ」 律「…………」 純「…………」 二人の間に沈黙が流れた。 律「ゾンビだああああああああっ!!」 純「お化けだああああああああっ!!」 二人はいちごに背を向け、脱兎のような勢いで駆け出した。 純はともかく、律は足が折れているにもかかわらずとんでもないスピードで逃げている。 人体の限界を越えた人間が一人誕生した瞬間だった。 いちご「……っ!」 鉄仮面を張り付けたようないちごの冷たい表情が険しくなった。 いちご「……どれだけ人の神経を逆撫でれば気が済むの?」 樹木の玉座から立ち上がり、普段は丁寧にケアしている艶やかな髪の毛を掻き毟る。 いちご「こっちに来なさい」 怒気を含んだ唸るような声で呟いた。 純「あ?」 律「はい?」 走る二人の身体が硬直、そして瞬間移動と錯覚してしまうような速度でいちごの元へと引き寄せられる。 いちご「……っ」 律達を見下ろすいちごは肩を震わせていた。 二人の場違いな前置きは完璧にいちごの逆鱗に触れてしまっていたのだ。 今度こそ前座は終わりだ。 此所にいる全員を殲滅するにはたった一言、死ねと告げるだけで良い。 エデンシステムから取り込んだエネルギーは宿主の意志をその膨大な力が及ぶ範囲ならば口にするだけで実現してしまう。 いちご「死ん──」 滅びの鍵語を呟こうとしたその時、いちごは首に異物感を覚えた。 しずか「身の周りには気を配らないとね。まぁ、そうしたところで私は絶対に見つからないんだけど」 しずかはいちごの首に突き立てたナイフを引き抜いた。 そしてまた突き立て、引き抜き、突き立て、引き抜き──。 動きとしてはドアをノックする時の動きと似ているだろうか。 血が撒き散ろうがいちごが悶えようがお構いなしにしずかはナイフを同じ箇所に刺し続ける。 いちご「あっ……やっ…だ……っ、いっ……つっ……」 しずか「どうせ死ねないんでしょ? だったら壊れるまで壊し続けるだけだよ」 しずかは既にいちごを人として見ていなかった。 彼女は紬がいちごの頭を砕いた辺りから息を潜めて見ていたのだ。 蘇りをあっさりと実現したいちごを人間と見られる筈も無かった。 鈍色の刃は『肉塊をほぐし、解体してゆく』。 しずか「姫子!」 いちごの首と胴が分かれた瞬間、しずかは仲間の名を呼んだ。 姫子「おっけ」 短い返事と共に一陣の風が流れる。 颯爽と風を哭かせながら現れた姫子はいちごの胴を乱暴に掴む。 姫子「こんな事になったのは悲しい事だけど……。仕方ないんだよね?」 答えないいちごの身体に問い掛け、虚無が返ってきたのを確認すると姫子は両手に闘気を集めた。 姫子「どれだけ辛くても目を逸らしたりはしないよ。それが星の観測者の在り方だから……」 鋭利な風は物質を越えた究極の刃となり、いちごの身を刻んでゆく。 肉塊は挽き肉となり、塵となる。 いちごの胴体はこの世から抹消された。 そして残されたいちごの頭は……。 「言われなくても目を逸らさせたりなんかしないよ。貴女達には最期まで絶望してもらうから」 ぐちゃり──。 生々しい音がだだっ広い部屋に鳴り響いた。 姫子「そんな……。原形すら残してなかったのに……」 転がった古い頭を踏み潰し、いちごは姫子の肩に手をかける。 いちご「終わらない、終わらせないよ。こんなのじゃ」 いちごの手を介して姫子の身体にとてつもない衝撃が流れ込んだ。 姫子は前にも一度この感覚を味わった事があった。 姫子「唯──っ!?」 痺れを伴う鋭い痛み、それは身体に流れ込む紫電がもたらすものだ。 かつて姫子と唯が対峙した時の悪夢が蘇る。 姫子「あ──がっ──」 いちごの手から逃れようにもがっちりと掴まれていてそれは適わない。 だが成す術なく悶える姫子を、仲間が見過ごす筈もなかった。 三花「離して──っ!」 部屋に集まった人間の間を縫うように三花が躍り出た。 無事な方の腕を引き、肉を切り裂く爪を生やす。 いちご「どうして苦しい死に方を選ぼうとするの……?」 だが前方から迫ってくる三花、後方で密かに狙いを定めるしずか。二人の動きはいちごには筒抜けだった。 姫子を三花に放り投げ、たった一言命じる。 いちご「平伏しなさい」 斎藤が純にそうしたように、絶対尊守の言葉を投げ掛けた。 刹那、部屋に存在する全ての人間に襲い来るのは神の重圧。 不可視のエネルギーがしずか達を平等に押し潰す。 「────」 誰も口を開けなかった。 理由など無い。ただいちごの力は存在そのものが森羅万象を従わせる強大なものだったから。 いちご「これが私の力、偉大なる名前『ラスト・ネーム』だよ」 強大なる力に偉大なる名を。いちごは静かにほくそ笑んだ。 その後ろで穿たれた唯の手が少し、ほんの少しだけ動いた事は誰にも分からなかった。 『よう、お前はいつまで寝てるつもりなんだ?』 何処から聞こえたのかは分からない。もしかしたらその声は初めから鳴ってすらないかもしれない。 でもその声は確かに、私の胸の上の方を掴んで離さなかった。 「私も分かんない。何も見えない、真っ暗なの。どうしたら良いのかな」 有りのまま、私が感じたものを伝えた。 するとその子は笑った。笑ったような気がした。 『暗いのは怖いか? 何も見えないのは苦しいか?』 「うん、とっても」 口に出すとその気持ちは更に大きくなったような気がする。 自然と身体が震えてきて、私は暴れ回って、はいない。 あれ──? 身体ってどうやって動かすのかな。 「怖いんだ。こうしてる間に一つずつ何かを無くしてるような気がするの」 私の大切なもの、それは──。 「澪ちゃん、りっちゃん、ムギちゃん、あずにゃん。それに和ちゃんに憂、他にもいっぱいいるの」 『お前は幸せだな』 「うん、とっても幸せだよ」 幸せ、幸せなんだと思う。 でも幸せだった事が何故か今はとても辛くて、此所じゃない何処かに逃げたくなる。 『じゃあ何でお前は幸福から目を逸らそうとしてるんだ?』 「それは……」 答えられなかった。答えが分からなかったんじゃなくて、それを口に出すのは私の我儘だと思ったから。 『不幸になるのが怖いから』 その子は言った。 隠したかった想いが見透かされたのが怖かった。 だけどそんな気持ちを包んでくれるように誰かが私を抱き締めた。 『見えない世界は怖かっただろ? 何も無い世界は恐かっただろ? だったら開いちまえよ、お前の臆病な目ん玉をさ』 「…………」 何も答えずに私は目を開こうとした。 でも私の身体はやけに強情で、仲良しな私の瞼は離れたくはないみたい。 『大丈夫。安心しろ、期待しろ。世界は目を逸らすほど汚いもんじゃねーからよ』 胸の中を何かが透り抜けていった。 『どうしてもどうしようもない現実にぶつかったんなら、そん時は私が何とかしてやる』 「……うん」 身体が軽い。 頭もすっきり。 大丈夫。今ならやれる。私にも出来る。 「ありがと、何処かの誰かさん」 あれだけ重たかった瞼が今は嘘みたい。 私の目にちくちく刺さってくる光のせいで少しぼんやりしてるけど、世界はとっても明るくて、優しくて、愛しくて……。 「──っ!?」 とっても、辛かった。 何で、何でどうして、どうして──。 りっちゃんも、ムギちゃんも、あずにゃんも、和ちゃんも純ちゃんも姫子ちゃんもしずかちゃんも三花ちゃんも──。 ────。 ──。 唯「何で──っ!?」 悲痛の叫びは広い部屋の中で木霊した。 楔に身を縛られた自分と地に伏せた仲間達、その間にある隔たりは唯の心を狂わせようとする。 いちご「……?」 返り血を浴びたいちごは訝しげな表情で声がした方へ振り返った。 いちご「……何で生きてるの?」 疑問だった。 不死の力を人間に与えるエデン・システム、その原理は唯の肉体に宿った龍の力を搾取する事にある。 その為には唯の精神を乱し、感情の高ぶりから漏れ出たエネルギーを随時抽出する必要があった。 いちご「…………」 だがそれは初期段階の話。 エデン・システム完成を目前としていちごはエネルギー不足に頭を悩ませた。 精神の歪みから抽出出来るエネルギーは脆弱なもので、精々タナトスを起動させるのが関の山だったのだ。 博打に出たいちごは唯をエデン・システムに一番近いところで殺した。 そして死んだ肉体を強制的に蘇生させ、仮死状態に止めたのだ。 そうする事で精神から乖離された肉体には龍の力だけが残る。そしていちごは龍の力を自在に抽出する事に成功した。 いちご「あなたの精神はとっくに死んでる筈……。何で?」 いちごの問いは虚しく宙を舞った。 今の唯に会話をする余裕などある筈もなかったのだ。 唯「こんなの……やだよぅ……っ!」 目の前で倒れている仲間の元に駆け付ける事も出来ない。 胸に穿たれた楔が恨めしい。 涙目で楔を見つめると意を決したのか、唯は遂にそれに手をかけた。 唯「ひっ……ぐっ……!」 楔は少しずつ唯の胸から抜けようとする。 何のリスクも無い筈が無かった。 死んだ方がマシと思えるような激痛が唯の胸に走る。 いちご「…………」 いちごは歯痒さから爪を噛んだ。 このままいけば楔が取れる前に唯が力尽きるか、楔を抜いた際の出血で死に至るか、二つに一つだ。 だがいちごはその二つとも善しとはしていない。 龍の力は未だ解明されていない部分が多々ある。 その解析が終わるまでは唯を死なせるわけにはいかない。 いちご「……止めて」 唯「止めない……もんっ……!」 どうすれば良い? 偉大なる名前を使えば唯を無傷で解放する事など児戯に等しい。 楔の消失、肉体の復元、意識の抹消、これらを口にするだけで仕事は終わりだ。 いちご「…………っ!」 だが唯の身体に残る力の残滓が龍の力を受けて何らかの影響を及ぼしてしまったら、そう考えると無闇に力は使えない。 最悪のパターンを踏まえた上で敢えて効率を重視するのがいちごの芯なのだが、龍の力が絡めば例外だ。 考えろ、思考を止めるな、使える知恵は全て駆使しろ。 そんな自己暗示は虚しく、唯の楔は着々と緩んでゆく。鮮血を垂れ流しながら。 唯「────っ」 唯は言葉にならない言葉を上げた。 それは断末魔のように悍ましく、いちごにはそれが世界の終わりを告げる警鐘のように思えた。 いちご「……っ、空間を凍結!」 いちごの力が行使されたのは楔が唯の身体から抜けたのと同時だった。 いちごが指定した空間はまるでそこだけ切り取られたように動きを止める。 唯の身体は空中で停止、吹き出る筈の血は唯の胸元で止まっており、大気の流れすらそこには無かった。 唯の動きが停止したのを確認するといちごは安堵の溜め息を吐き、一瞬だけ唯から目を逸した。彼女の口元が何故か緩んでいる事にも気付けずに。 「ありゃま、こいつぁひでぇや」 いちご「──っ!?」 聞こえる筈のない声が聞こえた。 全ての理すら封じ込めて凍結した筈なのに、何故彼女は理不尽に存在しているのか。 唯「両足ポッキリ、つぅか粉々か。内蔵も何個かいっちゃってるなぁ」 血に濡れた白装束を纏う彼女は先程いちごが叩き潰した律の身体をぺたぺた触っている。 唯「ふぅん、見た感じじゃ皆同じような壊れ方だな」 床に流れる血を掬い取り、掌を広げてそれを舐め取る。 いちご「あなた……一体……」 唯「誰なんですか、何て言わせねーぜ? お前が私を欲しがったように、私もお前に会いたかったんだからな」 彼女は素足のまま血溜まりを通り、律達が倒れている箇所の丁度中心部分に立ち尽くした。 唯「……取り敢えずは傷の手当て、霊魂の定着、闘気の回復ってとこか、頼むぜ」 一人ごちて彼女は血に染まった床を強く叩いた。 それに反応して床に淡い光を放つ幾何学模様の陣が広がる。 いちご「──っ!」 目の前の彼女が何であるのかは分からない。 ただ一つわかる事は唯ではない者が何かをしようとしている。 それをいちごが見逃す筈も無かった。 いちご「彼女の周囲に一億の槍を展開、軌道は追尾、対象の命尽きるまで追いなさい!」 言霊と共に現れる未元物質の槍、その数は一億。 鉄が彼女の視界を覆った。 唯「囀るな」 彼女は槍の向こうにいるいちごを睨み付ける。 それと同時に闘気ではなく、それに似た遥か高位と思しき何かが空間を駆け巡った。 いちご「ひっ──!?」 いちごは未だかつてない戦慄を覚えた。 無音で鳴り響く破滅の旋律は幻想の槍を打ち砕き、空虚に帰す。 再びいちごの視界に映った陣は一際大きな光を放ち、跡形もなく消えた。 唯「こういうの何て言うんだっけな……。ちょい昔のドラマであったな」 彼女は血に塗れた手で頭を掻く。 そして何か思い出したように両手を合わせるとあはっ、と笑ってみせた。 唯「うんたんパワー注入! なーんつって」 左手を腰にあて、右手でVサインを作ると彼女は邪気を含んだ笑い声を上げる。 いちご「…………」 目の前の茶番をいちごは黙って見ているしかなかった。 ようやく気付いた自分は触れてはならない禁忌に触れてしまったのだと。 いちごの気を知ってか知らずか笑い転げる彼女の足元で、屍体同然だった律達がのそりと動き出す。 律「唯……?」 唯「んあ?」 彼女は笑うのを止めて足元を見下ろすと、再び口角を上げた。 唯「おーおー目が覚めたかい? 初めましてだねぇりっちゃん」 腰を下ろし、律の顎を持ち上げると彼女はずいっ、と顔を寄せた。 律「唯? 唯なのか……?」 唯「なに死にそうな声出してんだよ、折角私が治してやったのに。そんなにしんどいならちゅーでもしてやろうか?」 律「っ! 馬鹿やめろっ!」 急いで身を退いた律は自分が身を退けた事に驚いた。 意識が戻る前の最期の記憶、それは見えない何かに身体を押し潰される苦痛だった。 確かに壊れてゆくのを感じた身体が何故か少しは痛むものの、言う事は聞いてくれる。 紬「つっ……」 遅れて紬、そして他の者も顔を上げた。 皆状況の理解に苦しんでいるのか、苦虫を噛み潰したような顔をしている。 唯「皆してノロノロ動きやがって、これじゃあ私の治癒が下手くそみてーじゃんかよ。そりゃ熾天使格の連中には負けるけどよ」 普段の唯とは似ても似つかない乱暴で男勝りな口調、気怠そうな動作。 皆が困惑する中で姫子と紬は胸を締め付けられるような不安感に駆られていた。 姫子「…………」 恐れていた事が現実になってしまった。 姫子は震える手で肩を抑えて押し黙る。 かつて見た恐怖の片鱗、その全てが具現化してしまった。 それは姫子の心を叩き折るには充分な出来事だった。 紬「何処かの誰かさん……?」 彼女は近い内にまた会うだろうと言っていたが、紬はまさかこんなに早く見える事になるとは思わなかった。 かつてあの全てを混ぜ合わせたような空間で斎藤の心を折った者が此所に居る。 考えなくとも紬は本能で察知した。 これは不味い、必ず悪い事が起こる。救いなど一つもない、凄惨なる清算が。 唯「……どーも歓迎されてないみたいね。折角どうしようもない現実をどうこうしてやろうってのに」 彼女は頬を膨らませて鼻を鳴らした。 そして赤く染められた白装束の帯を締め直し、唯のトレードマークとも言える青のヘアピンを放り投げる。 唯「だったら勝手にやらせて貰うぜ。他の誰が望んでなくても、唯は望んでるんだからな」 唯の身体を纏うように紫電が現れた。 赤、青、黄、緑、その四色の闘気のどれにも属さない殺意の波動が空間を駆け巡る。 いちご「──っ!?」 相対していちごの身体はぴくりとも動かなくなった。 喉が焼けるように熱い、目の奥が渇き、呼吸の方法さえも忘れてしまう。 唯「んじゃ、やろっか」 あはっ、と笑うと彼女は悠然と一歩ずついちごに詰め寄ってゆく。 血塗れの素足が床に触れる度にぴちゃ、と嫌な音が鳴る。 完全なる破壊へのカウントダウン、一秒刻みで聞こえる嫌な音はいちごの精神を征服しようとした。 27
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VIPミニ四駆スレ的マシン解説 【基本データ】 ノーマル ●全長132mm ●全幅90mm ●全高46mm ●Item No:19409 ●本体価格600円→本体価格780円(2015年8月改定) ●1996年3月6日発売 スペシャルキット ●全長132mm ●全幅90mm ●全高46mm ●Item No:94647 ●本体価格1,100円 ●2008年2月23日(土)ごろ発売 【本体内容】 シャーシはスーパー1。 ギヤ比は5 1に加え、4 1が付属。 ギヤケースはグリーン、サイドガードはS1標準型のブルーが付属。 ホイールはフルカウル標準型の赤、タイヤもフルカウル標準型。 ゴムリング付14mmプラローラー、ゴム無し10mmを装備。 ボディと同じランナーにフロントホイール用キャップが付属する。ホイールキャップが付属する唯一のキットである(ホイールキャップは、フロントカウルがほとんどないデザインを補うために付加されている。)。 また、トライダガー Xのボディがセットになったスペシャルキットも発売された。 【漫画、アニメでの活躍】 爆走兄弟レッツ&ゴーに登場した鷹羽リョウのトライダガーXに続く2代目マシン。 セラミックの硬さとグラスファイバーの柔軟性を兼ね備えたという夢素材「ZMC」で堅固に作られたボディ(という設定)で、鉄をも切り裂くビークスパイダーの空気の刃でもビクともしない。 しかし最初に土屋博士が作ったボディはZMCが未完成で、ダウンフォースの負荷に耐えられず崩壊している。 そのため、ZMCの開発者であり土屋博士(と大神博士とクスコ博士)の師匠である岡田鉄心のもとに赴くこととなる。 そこで苦労の末、岡田鉄心の助力もありボディの焼結に成功。窯は爆発四散したものの、炎の跡がボディのファイヤーパターンとして焼き付いた。 ちなみに、鉄心がZMC用の釉(うわぐすり)を取り出しているシーンでシャイニングスコーピオンの存在が示唆されている。 完成したボディはXと同じく非常に強いダウンフォースを発生させる。それに加え、フロントカウル後部やリヤウイング後方からジェット気流を発生させてる。 無印中盤からWGP編までを戦った、息の長いマシンとなった(だたし中身はアップデートを繰り返している)。 最後はロッソストラーダ戦で大きく破損、そのためMAX編で新ZMCのボディとスーパーXシャーシの新マシン ライジングトリガーの開発に踏み切ることとなる。 アニメ版ではボディの空力設定が若干掘り下げられ、「独特なボディ形状がもたらすジェット効果が、今まで以上のダウンフォースを生み出して、安定性を補っている」とされている。 ZMCの為に鉄心先生に助力を乞うのは原作と同様だが、こちらでは焼結時はカラーリングが一切ない全身ガンメタルの状態で出来上がる。 その後に行われたビークスパイダーとのリベンジマッチの際、カイがトライダガーにガソリンをぶっかけ火だるまにするという下種な行為を行うが、 ZMCボディには効かず、この時にファイヤーパターン(とコクピットの金色と「Z」の文字)が刻み込まれた。 ちなみになぜかアニメではホイールキャップが黄色い。49話では走行中なのにホイールのロゴが読み取れるシーンがあるので、もしかしたら静止ホイールの一種だったのかもしれないw。 Xから引き続き壁走りを得意ワザとする(原作では壁走りの描写はほとんど無い。しかもWGP初戦(原作)でサイクロンマグナムにパクられるし、更に劇場版ではクールカリビアンズまで壁走している)。 ほとんどのシーンでは作画省略の為にファイヤーパターンがオレンジ一色になっていたが、ファイヤーパターンを刻み込まれるシーンなどではきちんとキットと同じグラデーションが入っている。 アニメオリジナルの商店街のレースで鉄心先生と餡蜜食べたり銭湯で裸の付き合いしたりしている。 こちらではロッソストラーダ戦後の代替わりもなかったため、アニメ放映期間的には約一年半にもわたりレギュラーマシンとして走り続けるという快挙を成し遂げている。…が、その割には初戦以降の活躍は少ない。 登場した次のエピソードでは野生の猿に盗まれ、その後はリョウが二郎丸のサポートに回りがちだったためにそもそもレースの描写が少なく、レースに出たら出たで画面端でビークスパイダーのストーキングを受けていたりなどであまりメインに出てこない。 WGP編に入るとチームメンバーのマシンがZMCコーティングを施された関係で強度的なアドバンテージも減り、それどころかディオスパーダのアタックで普通に破損する始末。 リョウ自身が割と大人な性格をしているせいで豪みたいな突飛な行動をせずにチームランニングに徹していることも有り、見せ場らしい見せ場がない。むしろリョウ本人の掘り下げの方が多い。 活躍自体は無いわけではないのだがいかんせん地味。重要なポジションには居ることが多いので、よく言えば「いぶし銀」といった感じのポジションか。 なお、こちらではどうなったか不明なままMAX編でライジングトリガーに代替している。 劇場版では、廃工場で一時行方不明となったリョウに変わり、リオンが走らせるという場面があった。 ガンブラスターとネオトライダガーは、開発過程で深い因縁のあるいわば異母兄弟のような存在なので、何ともニクい演出である。 わずかな場面だが、トライダガーもガンブラスターを止めようというリオンの熱意に応え、本来の主ではないにも関わらずその性能を遺憾無く発揮した。 PSゲーム「エターナルウィングス」では、ノーマルのネオトライダガーのほか、究極のマシンとして金ぴか仕様が登場している。 週刊少年ジャンプ 2012年48号のこち亀では、主人公の2011年チャンピオンマシンとして改造された状態で登場。 【VIP内での評価】 Z・M・C! Z・M・C! 【公式ページ】 http //www.tamiya.com/japan/products/19409neo_tridagger/index.htm http //mini4wd.jp/product/item/19409 ネオトライダガーZMC スペシャルキット http //www.tamiya.com/japan/products/94647neotridagger_spkit/index.htm 【備考】 現実のトライダガーはZMC製ではないので、注意しよう! フルカウルといいつつ前タイヤが露出している。その為大径化しやすい。 コックピットやウイングを除けばかなりの低重心デザインのボディが魅力だが、おかげで他シャーシへの載せ替えが非常に難しい。特にフロントの低さがネック。 恐らく、フルカウルシリーズのリヤモーター系キットのボディでは、最も載せ替えに手間がかかるボディである。 代わりに下記クリヤーボディではある程度、フロントフックの高さを調節して載せ替えやすくなっている。 フロントフック部をS2シャーシ向けに金型改修されたカーボンスペシャルが2019年に漸く登場。此方はカーボンボディでZMC設定を再現している。 Vマグナムとウイング形状がよく似ているが、おかげでやっぱり折れやすい。 GUPでゴールドメッキボディもあった。 エンペラーゴールドメッキボディと同じくITEMナンバー的には通常ラインナップと同じ10000番台(ITEM 15171)だった。 また、ブラックメッキボディも存在する。こちらはちゃんとITEMが94213と、90000台となっている。 AMAZONのゴールドメッキボディの商品ページでは、サンプル画像に何故かどこの馬の骨ともつかぬプラモのクリヤーパーツが使われている。 そのほか、景品用などでクリヤーレッド成型の非売品ボディもあるらしい。 クリヤーボディ(ポリカーボネイトボディ)もある。 透明なので色が欲しいときは塗装が必要だが、その分透明感を生かしたクリヤー塗装などが可能。 ネオトライダガーの独特な低いボディ形状のため、他のフルカウル系ポリカボディでお馴染みのスパッツ化などがやり難くなっている(と、言うかほぼ出来ない)。 代わりに、フロントの低さがあだとなって他シャーシへの載せ替えがかなり手間取るノーマルボディに比べ、フロントフックが別パーツのためネジとスペーサーで高さを調節すれば、ある程度流用が出来る。 長らく絶版だったが、2015年バックブレーダー クリヤーボディと共にまさかの再版。 バックブレーダー クリヤーボディと同じく、新規にITEMナンバーが取得され商品内容も若干変更になっている。 やはりバックブレーダーと同じく、表面に保護フィルムが追加されて、S2シャーシやARシャーシに載せられるよう、ボディキャッチ部のパーツに金型改修が入り、ステッカーもビニール素材になる。 プライズ版と、ボディをS2用に金型改修したカーボンスペシャルも登場。 Windows 95とのタイアップで、ネオトライダガー用の特性ステッカーが存在した。 配色やデザインが大きく変更され、ボディサイドにはWindows 95、ウイングにはMicrosoftの文字が入っている。 ちなみに歴代売上3位を誇る(1位はアバンテ、2位はVマグナム、4位はサイクロンマグナム、5位はビークスパイダー) 実を言うと、現実的にもCNT(カーボンナノチューブ:炭素同素体の一種)という、ダイヤモンド並みの硬度と鋼鉄の20倍の強度、さらに重量はアルミの1/2という夢の素材が存在する。 さらに、セラミック素材に使われ炭素とよく似た性質を持つケイ素もナノチューブ構造をとることが確認されている。 2次ブームのころ、トミー(現タカラトミー)からキャラトミカ版が発売された。 こちらでもノーマルのほか、金メッキ版が存在した。 また、同じくトミーからトイラジも販売されていた。このトイラジにはビートマグナムもあった。
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商品ページ サイズ/身長/体型 /cm/ 着用感など すべてのコメントを見る 長袖のヒートテックの上に着用。 ファスナーを締め上げると少し締め付けられるが苦しくはない。 ほんの少し小さい感じだけれどこれで適正サイズと思われる。 背中のプロテクターが腰の下の方まであるのと比べると、 へその後ろあたりで終わってるので、ちょっと心細いけど通常にはこれがベストサイズ。 -- (XL 176cm 75Kg ちょいデブ) 以下広告
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品名:アミノボディ粒 名称:大豆たん白分解物加工食品 原材料:大豆ペプチド(酵素分解)、大豆たん白精製物、麦芽糖、植物油脂、ショ糖エステル、アルギニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、トリプトファン、シスチン、ビタミンB1、ビタミンB6 取扱サイト アミノボディ粒 製品に関する情報: 準備中